バルセロナに来る人は聞いたことがあるかもしれませんが、バルセロナは治安はいいのですが残念ながら「スリが多い」街です。
これまでに周りからスリに遭遇した話を聞いたり、実際にスリの現場に居合わせたこともあります。私自身、よくハッとなって財布や携帯がちゃんと手元にあるか気にすることも多々あるくらいです。
実際に2018年11月には、在バルセロナ日本国総領事館から「邦人盗難被害の多発」という情報が出されたほど、日本人旅行者はそのターゲットに遭っているようです。
せっかくの旅行を楽しむためにも、今回はバルセロナに行く前に知っておきたいスリ防止対策について紹介したいと思います。
目次
バルセロナに来た時に気をつけること
スリが多いと聞いて心配する人も多いかもしれませんが、実際に住んでみてバルセロナは治安は比較的良い街だと感じています。滅多に犯罪や喧嘩を見ることもありませんし、夜道でもそこまで危ないと感じたことがありません。
ですが残念ながら観光スポットが多いことから、スリなどの犯罪が起きやすくなっています。
一番大事なことは、観光客だと思われてスリの標的にならないようにすることです。できるだけ派手な格好は避け、ローカルの人のような格好を心がけ、ガイドブックや地図を広げていかにも観光客であるような態度を見せないようにしましょう。
その他、スリに遭わないように心がけたいことがコチラ。
- ズボンなどの後ろポケットに財布や携帯電話を入れない
- カフェで携帯電話やカメラをテーブルに置いたままにしない
- 観光スポットでは、カバンは体の前に持つ
- カフェやバーでは、カバンは自分の体の前や膝の上など目の届くところに置く
- 知らない人に声をかけられて、近づいてきた時は気をつける
- 被害ケースが多いメトロ(地下鉄)、ビーチ、サグラダファミリアやゴシック地区などの観光地では用心する
- 万が一盗まれた時に困るようなものを持ち歩かない(高い時計、大きな財布、複数のクレジットカードなど)
日本人がよく遭遇するスリの被害の例
- 乗車時や降車時に、多くの人が乗り降りする際に起こりやすいです。後ろの人に押されてギュウギュウになって体が密着している時が一番狙われます
- また電車待ちのプラットフォームや、エレベータでも人が多いところでは気をつけてください
- スリは複数人で行われることが多く、一人が注意を引いている間に、他の仲間が後ろから盗むことがよくあります。通行人から話しかけられたり、ものを落として注意を引くような行動をされても、持ち物には注意してください
- 混雑した車内はできれば避けてください。乗る場合は、カバンを体の前で持つように心がけてください(ファスナーを閉めていても、カバンごと盗まれることもあるので要注意)
- テーブルに携帯やカメラを置いておくと盗まれる可能性があります
- バッグは椅子の背もたれにかけずに膝の上に置き、取っ手に腕を通すなど体から離さないようにします
- 一人で旅行中でどうしてもトイレなどで席を離れないといけない時は、カバンは一緒に持っていくこと。どうしても置いておく必要がある時は、貴重品だけは持って、周りに座っているローカルらしい人に”Could you watch my bag/stuff?”と言っておきましょう
- なんだこれと思うようなスリの手口ですが、実際に被害に遭っている日本人もいるようです。手口は、路上で被害者にケチャップや緑色の液体(鳥のフン?)を服に付着させて、親切を装って拭き取っている間に金品を盗みます
- 汚物をかけられても荷物は手放さず,話しかけられても無視しましょう
- 早朝や夜などの人通りが少ない時間帯に一人で出歩くことは控えましょう
- 警察手帳のようなIDを見せて、パスポートなどを見せるように要求してきます
- 怪しいと思ったら無視をしてすぐにその場を離れる。容易にパスポートや財布を知らない人に見せないようにしてくださ
- レストランや外にいる時に、バラの花を持った人が席までやってくることがあります。お花を買うために財布を出した時に狙われる可能性があります
- カップルの場合は、彼氏にプレゼントにどうだと言ってきます。女性の場合だと「一つどうだ?無料だよ」と言ってきます
- お花を持った人から無料と言われても花をもらわないようにしましょう。後から手を掴まれてお金を請求されます
実際に見聞きしたスリの一例
私の知り合いの人で、メトロで標的にあった人がいます。知らない人がプラットフォームで突然「どこから来たんだ?」と話しかけられて、それに答えていると「日本は相撲だ〜」と言って相撲の取っ組み合いをしてきたそうです。その時に複数の人が周りにいたそうですが、おそらくそのうちの一人にこっそり財布が盗まれてしまったようです。
【教訓】知らない人から話しかけられても、無視をする
私は、バルセロナに住み始めても、サグラダファミリアの近くを毎回通るたびに知らない人に声をかけられます。写真を撮ってと言って、そこから話を広げてくる人もいます。日本人の優しさを狙った手口だと思われます。つい親切にしがちですが、話をかけられてもできるだけ距離を置いて、できるだけすぐにその場から離れるようにしてください。
私がローカルの人と一緒に夜道を歩いてた時、3人組の男の子たちが近寄ってきて「クラブのエントリーが安くなるクーポンだよ」とクーポンを渡してきました。私たちはすぐに無視をして歩いていたのですが、しつこく近くをつきまとってクーポンを勧めてきて、踊りながら近寄ってきました。その時に私の友達が突然「やめろよ!」と大声をあげた時に、そのうちの一人が私の友達のポケットから財布を盗もうとしているのに気がつきました。
複数の人でやってきて、片方の人の注意をそらしている間に、もう一人から盗もうとするのはよくある手口だそうです。その友達も物が盗まれている感覚は全くなくて、気がついてラッキーだったと言っていました。
私がオススメするスリ防止対策!
実際にバルセロナに住み始めて、色々な人にスリには気をつけてねと言われてきました。住んでいてもアジア人の顔をしている宿命でしょうか…つねに観光客と間違えられます。
肩掛けカバンは狙われやすいとのことで、私は外出時は携帯と財布は上着の内ポケットに入れて出歩くことにしています。カバンなしで出歩くのは最初抵抗がありましたが、今ではこのスタイルが一番楽で安全だと思っています。ですがレストランなどで上着を椅子にかけっぱなしにしないなど、用心は必要です。
また内ポケットがないジャケットであれば、ユニクロのライトダウンをジャケットの下に着て、ライトダウンのポケットを内ポケット代わりにすることもオススメします。
またバッグを持ち歩く時でも、財布やパスポートはすぐに取り出せるところに入れないようにすることが大事です。
私も実際に最近カバン盗まれました・・・
このブログを書いていたころスリにあったことがなくて、結構ラッキーだなと思っていたのですが、実は住み始めて4ヶ月後ににカバンを盗まれました(泣)
よく行くカフェだったので油断していたのですが、隣の席に置いておいたカバンが目を離した瞬間なくなってました。友達が目の前に座っていたにもかかわらずです!
後からカフェの人に監視カメラを見せてもらうと、実際に盗まれた瞬間が映っていました…。本当にショックです。(皆さんも実際にスリに遭わないことを祈りますが、もしあってしまった時にはこの監視カメラの映像をもらって、警察に届出を出すことも可能です)
幸いなことに、いつも携帯と財布はジャケットの内ポケットに入れているので無事でしたが、家の鍵が盗まれたので家の鍵を全部変える羽目に…。たとえ盗まれたものが大したものでなくても、思い出のカバンや日記帳まで盗まれたこともあり、結構精神的に辛かったです…。
スリが多いのは残念なことですが、それさえ気をつければ観光で訪れても、移住して住むにしてもバルセロナは最高の街だと思います!日本の安全さに慣れているとなかなかビックリしてしまうかもしれませんが、常に貴重品だけは体の近くに持ち歩き、常にスリが多いところでは注意をするようにしてください。