5ドルから副業できる「Fiverr」を徹底レビュー!私には合わなかった理由

Fiverrという海外のクラウドソーシングサイトは知っていますか?

私がメインで使っている「Upwork」というサイトを以前紹介しましたが、FiverrもUpworkと同じフリーランス向けクラウドソーシングサイトです。

【Upwork】英語が得意なら、Upworkでフリーランスを始めよう!

Fiverrは海外で人気のサイトで、特にデザイナーやイラストレーターさん向け。英日の翻訳の案件はそこまで期待できないかもと思いつつ、どんなサイトかずっと気になっていたので今回調べてみました。

結論から述べると……「Fiverrで安定した収入を稼ぐのは難しい!!!」

これはあくまでも、案件をとって仕事をする「Seller(売り手)」からの目線です。逆に仕事をお願いする「Buyer(買い手)」には、コスパがいいサービスかもしれません。

これだけでは、Fiverrの仕組みと、私がFiverrがイマイチだと思った理由が伝わりにくいと思うので、細かくFiverrというサービスについて説明したいと思います。

Fiverrとは?サービスの仕組み

日本の「ココナラ」というサービスは知っていますか?

500円からスキルを出品できるサービスで、Fiverrは簡単に言うとこのココナラに似たサービスです。

Fiverrはいわば、仕事をお願いしたい「Buyer(買い手)」と案件をもらって仕事をする「Seller(売り手)」のマッチングサービス。

Fiverrでは、案件のことを「Gig(ギグ)」と呼んでいて、売り手がこのギグを5ドルから出品します。この5ドルスタートであることが、「Fiverr」の名前の由来となっています。

買い手は、出品者のギグ一覧を見て、そこから仕事をお願いしたい人にアプローチできるようになっています。

とても簡単なプロセスになっているので、ちょっとした仕事をお願いしたい買い手や、副業として手軽にお金を稼ぎたい売り手が集まるプラットフォームです。

Fiverrはこんな人に向いている(メリット)

🙆 幅広い種類の仕事に挑戦してみたい

一回の案件が5ドル〜なので、すぐにできる仕事がほとんどです。

私は「英日翻訳」でGigを出品していたのですが、これまでにウェブサイトの翻訳、技術マニュアルの翻訳を頼まれました。中には、歌詞の翻訳もあって、なかなか珍しい案件でした。

フリーランサーとして色々な種類の案件をこなすことは、経験を積むために重要です。

リサーチを苦だと思わない人、変わった案件もこなしてみたい人には、Fiverrはオススメです。

🙆 気軽に副業に挑戦したい

Fiverrは、フリーランサーとしての経験が浅くても気軽に副業に挑戦できます。

簡単に誰でも売り手として登録ができるので、過去の経験というより、レビューが命になります。

もちろん、安いからといって適当な仕事をすると、レビューに悪く書かれてしまうので、しっかり責任を持って仕事をすることは他のクラウドソーシングと一緒です。

副業を始めたばかりですぐにお金を稼ぎたい人、気軽に経験を積みたい人には、Fiverrはオススメです。

Fiverrはこんな人に向いていない(デメリット)

🙅 自分なりの単価や時給が分かっている

5ドルからGigを出品できるので、Gigの料金設定は売り手の自由です。

しかし、Fiverrを始めたばかりの人はレビューがないので、仕事をもらうためには他の人よりも安価で仕事を出品しなければなりません。

例えば、翻訳の場合だと、下のように翻訳する文字数に合わせて「5ドル」「15ドル」「30ドル」というようにGigを出品できます。

30ドルGigの文字数を超えるものは、内容に応じて価格を交渉する流れになります。

上記の料金設定は、他の翻訳者の出品内容を参考にして作りました。ですが、正直この料金設定では、私の通常の単価よりだいぶ低くなります。

例えば、150文字までのGigを5ドルで出品した場合。150文字はそこまで多くはありませんが、内容によってはリサーチをする時間も発生するので、終えるのに30分前後かかります。

そうなると、なんと30分で5ドル・・。割に合いません。買い手からのメッセージの受け答えをする時間を入れると、1時間を超えることもあるかもしれません。

もちろん、もっとスピーディーに量産できるものであれば、Fiverrで受注する価値があると思います。5ドルの仕事を10分前後でできるものとか。

さらに、Fiverr手数料が20%なので、5ドルの仕事をしても取り分はたったの4ドルです。5ドル以上の仕事を受注できたとしても、費やした時間に見合った報酬がもらえないというのが、私の感想でした。

ですので、自分の中で単価や時給がすでに分かっている人であれば、Fiverrだと最初のうちは報酬がだいぶ落ちてしまう可能性があります。

🙅 単発の仕事ではなく長期で働きたい

Fiverrでは、営業をしなくても、自分に仕事をお願いしたい人がやってきてくれるので、その面では手間が省けて便利です。

しかし、5ドルから誰でも発注できることから、会社ではなく個人がちょっとした仕事をお願いしてくるケースがほとんど。

相手が会社であれば、予算にも余裕があり、「もっと仕事をお願いしたい」と次につながる可能性がありますが、個人だと1回きりの仕事がどうしても多くなりがちです。

またFiverrのプラットフォームでのやり取りなので、次の仕事に繋がってもプラットフォーム上のまま。そうなると手数料20%が常に引かれるので、効率的ではありません。

単発ではなく長期的に誰かとお仕事がしたい、安定的な収入を見込みたいという人には、Fiverrはオススメできません。

🙅 仕事の質を大事にしたい

すでに気がついた人もいるかもしれませんが、Fiverrでたくさん稼ぐためには、「質より量」が問われます。

できるだけ、効率良く仕事をスピーディーにこなすスキルが必要です。

さらに、先ほどの写真にある「Delivery Days」をみると、たいていのGigが1日〜2日以内の納期になっていることが分かります。

そのため、Fiverrで案件があるたびに、他の仕事が忙しくてもFiverrの案件を優先せざる終えません。

この1日〜2日納期は、他の出品者もしているので、一週間に設定するとなおさら買い手がつかなくなります。

これらの事情により、Fiverrを始めたばかりは、とにかく良いレビューをもらえるだけの質の良い仕事をして、スピーディーに終わらせなければなりません。

正直、それだけのスキルがあれば、5ドルの報酬は見合わないでしょう。

総評

今回は、「英日翻訳」という視線でFiverrをレビューしてみました。もしスキルが違えば、ここでのデメリットがメリットに変わることがあるかもしれません。

それでも正直、FiverrでUpwork並みの安定した収入を出すのは難しいというのが、私の結論でした。

こんなに厳しい条件下でもFiverrが人気なのはなぜだろうと気になって、海外の口コミを漁ったりしてみましたが、やはりFiverrは賛否両論のようです。

中にはFiverrだけで500万円レベルの年収を出せる人もいるらしいですが、そういった方はすでに短時間で質の良い仕事を出せる方法を確立しているのでしょう。

また、物価が違う国であれば、5ドルでも十分というケースもあります。しかし残念ながら、日本の最低賃金を考えると、5ドルで1時間もかけていては、十分な収益にはなりません。

また、5ドルからなので、もちろん買い手側も注意が必要です。5ドル並みのクオリティが返ってくるという覚悟が必要だと思います。

それを覚悟の上でも、「サクッと良いロゴを作って欲しい」という人には、Fiverrは最高のマーケットプレイスだと思います。

正直、私には売り手よりも買い手のメリットが高いサービスだと感じました。

皆さんはどう思いますか?コメント欄から、皆さんの感想も待ってます!

以上、海外クラウドソーシングサイト「Fiverr」のモノがたりでした。

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