2018年の冬から、バルセロナでワーキングホリデーに来ていましたが、1年足らずで日本に帰国をすることになりました。本当にあっという間でした。後悔はありませんが、ただただ悲しいです・・・。
1年間丸ごとステイすることなく、途中で日本帰国に至るまでには色々な理由がありました。今回、この記事を書こうと思ったのは、自分がワーキングホリデーの途中で日本に完全帰国をすることを何度も迷ったからです。
もし似たような境遇の人がいれば、決断の助けに少しでもなればと思い、今帰りの飛行機の中でこの記事を書こうと思い、今に至ります。もし今あなたが帰国を迷っているのであれば、ぜひ読んでみてください。
目次
ワーキングホリデーは最後まで残るべきか?途中で完全帰国すべきか?
楽しいワーキングホリデーも、1年という制約があるせいか、半年を超えてくると今後のことを考えざるおえなくなりますよね。
もしワーキングホリデーをしている理由が、その国で仕事を得て移住したい!というのであれば、ワーキングホリデーの1年をフル活用して残るべきだと思います。また、その国にいる間にやりたいことがある(例:ヨーロッパ旅行に行きまくりたい)人であれば、1年間残る理由があると思います。
しかし、ここでわたしが伝えたかったのは、「ワーキングホリデーは途中で帰ってもいいこと」です。もし、その国が自分にあっていない、ワーキングホリデーが楽しくない、仕事が激務などの理由があれば、それは早く見切りをつけて日本に帰るべきだと思います。途中で帰ることに対して、ネガティブな印象を持つ人がいるかもしれませんが、無理をしてそこにいる理由は全くないのです。
でも、もしそんな理由もなく、海外生活をエンジョイしていながらも、その国でちゃんとした仕事を見つけて移住する気もない場合が一番厄介だなと感じました。
わたし自身、バルセロナでの生活に慣れれば慣れるほど、もっとここに残りたい!と思うようになりました。半年をすぎてきた頃には、やっと仲がいい友達も増えてくる頃でもありました。ですが、わたしの中で1年以上バルセロナに居られない理由がありました。
実は、まだ日本で矯正治療が残っているのです。そのため、日本には1年で帰らないといけないとずっと思っていました。
諦めなくてよかった!大人になってからの矯正虫歯、クレジットカードなし、家探し、別れ・・・
日本に帰らないといけないけれど、まだ半年もある。けれどもその時に色々なことが一気に襲いかかってきました。
付き合っていた人との別れに始まり、深刻な虫歯ができたり、クレジットカードを紛失したり、そして住みたい家が見つからないなど・・・。一難去ってはまた一難でした。
もちろん、別れなんてしばらくすれば忘れることができます。虫歯だってバルセロナで治療できます。クレジットカードも、新しいものを手配することもできます。家も、知り合いの人の家にしばらく泊めてもらうこともできます。
しかしこの時自分の中で、「この全ての苦労を乗り越えてでも、残りの間ここに居たい!」と思えるような『強い理由』がなかったことに気づいてしまったのです。
どんなに好きな街でも、少しづつ生活に慣れてきていても、そこに居たいと思える『強い理由』がなければ、ただただそこに存在しているだけなんだと感じました。
ワーキングホリデーをしたことがある人にもこのことを相談してみましたが、やはり最後は、この国・街に居たいそして残りたい『理由』が必要なんだなと思いました。その国に心を許せる仲間や家族がいたり、自分のやりたいことがあったりなど、その場所への「強いこだわり」が必要だなと感じました。
結果はともあれ、この経験は宝物。今後を見据えた、切り替えが大事!
この気づきがあってから、「日本に帰る〜。いやまだ帰らない〜。」と周りにウダウダ言っていたのをやめて、早めに帰る決心をしました。
もちろん、まだその国にいることができるのに、途中で帰る決断をすることは決して簡単ではありませんでした。泣きながら帰りのチケットを取ったことを今でも覚えています。まるで、大好きな人との別れのように、住み慣れた街や国を去ることは心が痛みます。
しかし、時には辛い決断をすることで、自分自身を救うことができると信じています。
ワーキングホリデーの期間中に自分自身を見つめ直し、今後の目標が立った人も多いかと思います。わたしも、日本には矯正治療が終わるまでの期間だけ戻るつもりでいますが、今後のキャリアやライフスタイル、生き方についてたくさん学びがあり、日本でしたいことも増えました。
ですから、完全帰国をネガティブな結果としてとらえずに、未来を見据えて必要な決断をしただけだと気持ちを切り替えることができればいいなと思います。
ワーキングホリデーが教えてくれた、「今の私」と「なりたい私」
人それぞれ、ワーキングホリデーに踏み出した理由があると思います。
海外で長期間生活をしてみたい。
知らない文化や言語を新しく学びたい。
今の自分を見つめ直したい。
そしてワーキングホリデーをしながら、自分の中で、これからは日本に居ながら海外での経験を生かしたいのか、それとも海外に居続けたいのか、決める時がくると思います。
どの道を選んでも、「今の自分」と「今後なりたい自分」にまだ乖離があることにも、今回のワーキングホリデーは気づかせてくれたと思います。
私の例で言うと、今回のワーキングホリデーを通して、長い人生の中で20代の間は海外で色々な経験をこれからもしたいな、と「なりたい私」像が見えました。
しかし、そこに到達するためには、今のフリーランスの仕事の専門性をもっと磨く必要があるだろうし、海外でいろんな土地に一人で住んでいくだけのメンタルの強さが必要だと感じました。
フリーランスという仕事スタイルを選んだおかげで、今後も海外に拠点を移してもキャリアを伸ばすことができます。しかし、今回言語も文化もよくわからないところに、知り合いもなくやってきて、そして一人で働くことが多かったこともあり、何度も孤独に感じたり落ち込んだことがありました。
自分のやっていることが正しいのか自信が持てなかったり、一人で問題を解決することが多かったりして、本当の孤独を初めて強く感じました。そして海外に来て初めて、自分のメンタルの弱さに気づかされました。
もし今後も海外のいろんな国に住みながら働くライフスタイルを選ぶのであれば、その自分の選択に責任を持って、もっと強くならなきゃと気づかされました。
こんな境遇にいるのは私だけだと思っていましたが、バルセロナでたくましく、自分のやりたいことに魂を捧げて、自信いっぱいに人生を楽しむ女性にたくさん出会い、自分もいつかはこんな女性になりたいなと思うようになりました。
きっと、それぞれの人がその人だけの素敵なワーキングホリデーストーリーを持っていて、「なりたい自分」を持っていることだと思います。そんな人たちが、どんな決断をしても、胸を張って今後も前に進めることを心から祈っています。Good luck:)