「Upwork」を聞いたことはありますか?海外のクラウドソーシングサイトの1つで、日本でいうランサーズやクラウドワークスに似た、フリーランサーが仕事を探せるプラットフォームです。
これまで出会った海外のフリーランサーたちが「Upwork」をオススメしてくれたので、実際に試してから6ヶ月でTop Rated(ランサーズでいう「認定ランサー」)に昇格し、今でもお世話になっているプラットフォームです。
そこで今回は、これからフリーランスを始めようとしている人で、英語が得意な方にオススメの「Upwork」について始め方から使い方まで解説します!
目次
Upworkってなに?
Upworkとは、フリーランサーと事業主をマッチングさせるオンラインサービスです。米国で生まれたサービスですが、世界中のフリーランサーが仕事を得るために世界中で使われているプラットフォームです。
2017年時点でUpworkに登録するフリーランサーは1200万人で、年間に300万件の仕事がUpworkに掲載されます。その価値はおおよそ10億ドル規模(約1100億円)とのこと。
Upworkを始める前に知っておくべきプラットフォームの特徴
Upworkについて知るためには実際に使ってみるのが一番ですが、使う前に自分に合ったプラットフォームかどうか見極めたいですよね。そこでUpworkを始める前に知っておくべきプラットフォームの特徴についてまとめました。
- すべて英語
- プロジェクトタイプは2種類ある
- 価格設定は2通りある
- 案件に応募するには、Connectsの購入が必要
- Upwork側の手数料は20%
- プロフィールとレビューが命
そして、こちらが実際に投稿されるjob postです
日本語でのサポートがありません。ですので英語でのコミュニケーションに問題がない人でなければ、Upworkを始めるのは難しいかもしれません。クライエントは外国人になるため、自己アピールや仕事の取り方、交渉、問題解決もすべて英語で行う必要があります。
ですがその分、日本人であることを武器に様々な仕事を得ることができるのが、メリットです。特に専門分野になると、自分から言い値で価格交渉ができるので、日本のクラウドソーシングサイトよりも高い時給で仕事ができるチャンスがあります。
写真にあるように、投稿される仕事内容に「project type」という欄があります。そこには「one-time project」または「ongoing project」と書かれてあります。
One-time projectは一度きりの仕事で、その仕事がおわるとDoneです。
ですがOngoing projectとなると、その仕事の後にも関係のある仕事を依頼されることがあるので、そのクライエントから中長期的に仕事をもらうことができます。
写真にあるように、Job説明文の下に価格が書かれてあります。この例では「Fixed-price」で固定の価格ですので、クライエントがこの予算で仕事をお願いしたいという意味合いになります。
その他にも「Hourly」で時給制の場合もあります。その場合には、価格はコミュニケーションが取れるようになれば交渉できるということになります。
Upworkは、これまで無料で利用ができていたのですが、2019年5〜6月から案件応募が有料になりました。案件に応募するには、Connectsと呼ばれるポイントを購入して使う必要があります。
Connectsは1つ$0.15で購入でき、10個単位から購入ができます。報酬が高い案件ほど必要なConnectsが増える仕組みになっており、1案件あたり最大で6 Connects(=0.9ドル)かかります。
有料になったUpworkですが、Connectsを払って応募したけれど採用されない場合もあります。一回の応募につき約1ドルとそこまで大きな額ではありませんが、採用されずにConnectsだけを失っているとコスパは悪くなります。そのため、始めたばかりの人であれば10〜20 Connectsから始めて様子を見ることをオススメします。
また応募する時には、採用される可能性が高い案件を見極めることが求められます。また、受注が増えてくると事業主からあなたを見つけて、案件にInviteされることがあります。この場合には、Connectsを使わずに応募ができます。Upworkを始めたばかりの時にはInviteされることは少ないですが、経験を積むにつれてそういう機会があることも知っておいてください。
Upworkでは、プラットフォームを利用して案件を見つけて仕事を完了した場合、紹介料として報酬から20%が手数料として引かれます。
例えば10ドルのプロジェクトを引き受けた場合、プロジェクト終了時に受け取るのは8ドルということになります。
ですが同じクライエントの仕事をOngoingで継続的に行う場合、500ドルを超えるとこの手数料が10%になり、10,000ドルを超えると5%になるなど、継続的に仕事をもらうことでこの手数料を安く抑えることができます。
最後に、これはどんなクラウドソーシングサイトでも言えることだとは思いますが、自分のプロフィールと仕事をするたびにクライエントからもらえるレビューこそが、その後仕事をたくさんもらえるかどうかを左右します。
例えばこちらがレビューの例になります。
連絡を密に行い、仕事も納期までに質のいいものを提供できれば、ほとんどのクライエントが喜んで5つ星とフィードバックをくれます。
このレビューは自分のプロフィールに残っていくので、今後案件に応募した時や事業主があなたを見つけた時にそのレビューは必ず見られます。
いいレビューをできるだけもらい、そして自分のプロフィールに詳しく自分のスキルを書くことで、その後どんどん仕事がもらえるようになります。このプロフィールを磨いていくことが、Upworkで生き残っていく術と言えるでしょう。
Upworkを実際に始めてみよう!
どんなプラットフォームか大まかに分かっていただけたかと思います。試してみたいと思われた方は、ぜひ登録から始めてみてください。
また最初の登録はパソコンの方がいいですが、クライエントとチャットする時にはアプリがとても使い勝手がいいので、アプリもぜひダウンロードしてみてください。
Upworkにまずサインアップしましょう。最初にしなければならないのが、Profileの設定です。
最初始めたばかりの人は、このProfileをしっかり作り込むかどうかで、最初の仕事をもらえるかが決まるので、できるだけ詳細にスキルを書いてみましょう。
Profileはこんな感じになります。(編集しております 汗)
大事な点は
- 写真はできるだけ顔が分かるものを使う
- 自分のスキルを細かく書く
- 過去の実績があれば載せる
- 資格など取得していればそれも載せる
例えば「SEO Specialist」と書くだけではざっくりとしていますよね。
そこに「WordPress Expert」という言葉に変えたり、詳細を加えることで、「この人はSEOでもWordPressの使い方も知っているのだな」と知ってもらえることができます。
実際にいろいろな仕事を探したり、受けたりする中で、どんなキーワードでクライエントは人を探しているのか分かってきた時には、そのキーワードをどんどんProfileに追加してみてください。
検索窓からあなたのスキルのキーワードを入れてみましょう。例えば英語から日本語の翻訳の仕事を探す場合はこんな感じです。
最初はこのキーワードで正しいものを探すのに苦労します。
私は最初は「English Japanese」で探していたのですが、翻訳とは関係がないものが混ざってきてしまいます。また翻訳でも、色々な分野の翻訳の仕事が混ざって結果として出てきます。ですが、翻訳でもコピーライティングもできると思い「Japanese copywrite」で検索するようになって、自分にあったものを見つけやすくなりました。ですので最初は考えつくだけのキーワードで試してみてください。
クライエントによっては、翻訳のタスクなのに案件タイトルを「English Japanese writer」としか書いておらず、Translationのキーワードで引っかからないということがあったりします。ですので、クライエントがよくタイトルに使うキーワードも見ながら、色々と試してみてください。
自分にあった検索キーワードが分かったなら、写真の右端にある「Save Search」のボタンを押して保存しておくことで、今後ダッシュボードでFind Workのページに入ると自動的にそのキーワードで新しい仕事の投稿を表示してくれるようになります。とても便利な機能なので、いいキーワードは必ず保存するようにしましょう。
またUpworkは詳細検索できるところも嬉しい。
どんな仕事を探しているか具体的に分かっている人は、ここから絞ることで、時間をかけすぎずに自分にあった仕事をすぐに見つけられます。
気に入った仕事やプロジェクトを見つけたなら、Proposalを提出して、そのクライエントになぜ自分を雇うべきか説得します。
私がよく使うテンプレートはこちらです!
Hello/Hi <クライエントの名前>,
I’m REINA, Japanese native translator/copywriter.
①相手の探しているスキルをまとめる
②なぜ自分がその仕事に適役か説明する
③過去の実績を載せる
④仕事に関する質問をする
Best regards,
<あなたの名前>
①例えばこんな感じで書くことができます。
I see/I saw that you need some help in translating some of your documents from English to Japanese. With my numerous experience in translation, I’m sure I can help you with that and start right away!
②説明するときに使える表現がこちら。
I’m great fit for this role because_________________.
With my experience in__________________, I believe my experience would make me a good candidate for the position.
③過去の実績は、その仕事をできるだけのスキルが自分にあることを証明するものです。リンクなどを貼って見てもらいましょう。
リンクで見せられるような実績がない人は、これまで仕事などでしてきたことを言葉でできるだけ詳しく説明してみましょう。
その時に使える表現がこちら。
Here is an example of copy I wrote for this company……
④この部分はあればで大丈夫です。
クライエントが詳しく仕事内容を書いている場合は質問がないことは普通です。
④の質問は、あなたがしっかり仕事内容を読んでから応募している意思表示にもなるところですので、質問がなくても、その仕事内容に関して最後にコメントができるとベストです。
Proposalを読んだクライエントから返事が返ってきたなら、すぐに返事をしましょう。ここでのレスポンスの速さで、クライエントがあなたと仕事をするかどうかが決まります。素早くメッセージを受け取るためには、Upworkアプリをインストールしてすぐにメッセージを受け取れるようにしておくと便利です。
また、会話の中で、自分のレート(単価)を聞かれることがあるので、翻訳であれば1 wordをいくらで自分は仕事をOKするか、または時給はどれくらいで交渉したいか考えておきましょう。
ここでは、Upwork fee込みになることを忘れずに。
納期内に仕事を終わらせ、仕事を提出すれば、あとはクライエントからApproveされるのを待つだけです。承認された後は契約が終了となり、報酬を受け取ります。
その後にクライエントからレビューをもらい、自分もクライエント側にレビューをもらえます。いいクライエントであれば、5つ星と一緒にコメントもくれます。
ですがコメントをもらえるかどうか不安なクライエントには、最後に仕事をくれたことについて感謝を述べて、コメントをくれると嬉しいですと一言添えてみるのもいいかもしれません。
そんな時に私がよく使う文章がこんな感じです。
I’m just starting out my freelance career here, so any feedbacks/reviews would be appreciated!
まとめ
どうでしたか?
私もすべて英語ということで不安もありましたが、フリーランサーとしてはとても安心して仕事をもらうことができるプラットフォームだと思います。
興味がある人は、まずは最初の仕事をもらうところから頑張ってみてください。そこを乗り越えれば、後はどんどん仕事が見つかるようになります。Good Luck!