皆さん、お久しぶりです。カメラ大好きユウスケです。
前回、僕のカメラ愛を語ってからしばらく時間が経ちましたが、今回は僕が最近ハマっているフィルムカメラについて作例を含めて色々とお話ができればと思います。
僕の以前のカメラに関する記事をまだ読んだことがない方は是非こちらも読んでいただけたら嬉しいです。
目次
そもそもの僕とフィルムカメラの出会い
一番最初にフィルムカメラと出会ったのは遡ること約20年前、当時僕が小学生の時でした。
おそらくはじまりは皆さんと同じだと思うのですが、最初に手にしたフィルムカメラは「写ルンです」でした。ダイヤルを巻いてシャターを押すだけの非常にシンプルなカメラです。その時のカメラの経験というのは、ほとんど無意識的なもので、ただ遠足の時に持っていくものという、その程度の感覚でした。
それから時は流れ、カメラに本格的にハマったのは大学生の時でした。
きっかけは大学で仲良くなったフィンランドの留学生の影響で、彼が撮った東京の街並みや人々の写真一枚一枚がとても味があり、自分もこんな素敵な写真を撮りたいと思うようになりました。その時にほぼ衝動で購入したのが自分の一番最初のデジタルカメラであるニコンD7000でした。
それから年月が経ち、自分の好きな写真のテイストというものも徐々に変わっていきました。今もっとも好きな写真のスタイルは、どことなくノスタルジーを感じる淡くやさしく滑らかな写真です。(今風に言うとエモい写真というのが的確でしょうか。)
例えばこんな感じ
こういう写真をリサーチすればするほど、そのどれもがフィルムカメラで撮られているということが分かり、その独特なノスタルジーさに魅了され、フィルムカメラをはじめました。
なぜ今フィルムカメラを使うのか
デジタルカメラの魅力というのは、撮ってその場ですぐに写真を確認でき、撮ったあとも写真編集で自分独自のテイストを出すことができるところだと思います。
それと比べフィルムカメラは、撮ってすぐに写真は確認できないし、撮るまでに色々とカメラの設定をいじらないといけないし、そもそもフィルムそのものも別途購入しなければなりません。さらに撮ったあともカメラ屋やプリント屋さんで現像をしてもらわないといけません。
デジタルカメラと比較すると使い勝手も良くないし、お金もたくさんかかります。正直、デジタルカメラネイティブの世代からすると、なぜそんな便利なカメラがあるのに、あえてフィルムカメラを使うんだって思いますよね。
しかも、フィルムカメラ独特のザラザラとした写真が好きなのであれば、正直なところデジタルカメラであっても編集でフィルムカメラっぽさを出すことは十分可能です。
ただ、以上の理由を持ってしても、やはりフィルムカメラにはデジタルカメラには変えられない魅力があるんです。その際たる理由が撮ると言う行為そのものにあります。デジタルがゆえに何枚でもパシパシとシャッターを切ることができるし、撮ればとるだけきちんとデータとして記録が残ります。ただそれと引き換え一枚一枚を時間をかけてその瞬間を切り取るという点で、デジタルカメラはフィルムカメラと大きく異なります。
時間をかけてセッティングをし、絞りを合わせてフォーカスを合わし、その時々の環境の明るさでもっとも適したシャッタースピードを設定し、ファインダーを覗き込んでようやくシャッターをきる。はたから見るといかにも面倒くさそうなこの工程にこそフィルムカメラの魅力があると思うんです。
大好きな写真家、「濱田英明」さんの存在
僕をフィルムカメラに導いてくれたと言ったといっても過言ではないほど、濱田さんの作品には大きく影響を受けました。濱田さんのことはおそらく写真を撮る方なら一度は必ず聞いたことのある写真家さんだと思います。僕が色々語るよりも濱田さんの作品を直接見ていただいた方がその作品の魅力を感じられると思いますので下にリンクを貼っておきますね。
実は濱田さん、今のフリーのフォトグラファーに転身する前まではデザイナーをされていたそうです。現在デザイナーをしていてフィルムカメラにどハマりしている身としては、濱田さんとの意外な共通点に嬉しさが爆発しております(笑)
濱田さんが写真家になったきっかけというのが、実はお子さんたちをフィルムカメラで撮り始めたところにあるんです。そのお子さんたちの写真を写真共有サービスの「Flickr」に掲載していたところ、その写真が瞬く間に世界中で人気になり、なんと台湾で写真展を開催するまでに広がっていったそうです。こういうお話を聞くと、何がきっかけで芽が開くかわからないからこそ、作品をアウトプットし発信していくことの重要性が伺えますね。
こちらの対談動画でより詳しく濱田さんのことが知れます。
これまで使用したフィルムカメラ
さて少し長々と話してしまいましたが、ここからはテンポよくいきます(笑)
二年ほど前からフィルムカメラを始めたとはいえ、けっこうな数のフィルムカメラを使ってきたので、それぞれのカメラについてはざっくりと一言だけ感想をそえてご紹介しますね。
コンパクトでフルオートなカメラ。星野源さんや水原希子さんをはじめ有名人の多くが愛用していることでも有名です。小さくてミニマルなデザインが可愛く、ポケットにも入るサイズなので、お出かけでも場所をとらずに気軽に持ち運べてサクッと撮れます。
キャノンの最後のフィルムカメラ。キャノンユーザーならそのままEFレンズが使えます。見た目通りでけっこう重厚感があります。フィルムカメラの中でも最上位のスペックです。オートフォーカスもついてるので、キャノンのデジカメと同じ感覚で撮れます。濱田さんもこのカメラとSIGMAのArt 50mm F1.4の組み合わせで使ってます。個人的にシャッター音がすごい好き。撮れる写真もシャープで中判並みの解像感があります。
富士フィルムの中判カメラ。55mm – 90mm F4.5 – 6.9のレンズがついてます。中判カメラの割にかなりコンパクトで、撮れる画もさすが中判といった感じ。ただ残念なポイントとして背面の液晶が故障しがち。これが故障して液晶が見えなくなると肝心のISOが設定できなくなるという。自分の場合はこれが原因でカメラが使えなくなりました。富士フィルムに連絡しても「遠にサポート期間が終わっているので修理できない」と言われてしまいました。すごいググって修理できるところを探してみたけど残念ながらひとつも見つからなかった(泣)あととにかくシャッター音とフィルムの巻き上げ音がキーキーうるさい。分かりやすく言うと黒板に爪たてて引っ掻く感じ。購入するなら背面液晶のない単焦点タイプのFujifilm GA645をおすすめします。
濱田さんのメインカメラです。濱田さんに憧れて購入したといっても過言ではない。バケペンとの名称を持つ通りとにかく化け物のように巨大。しかもめちゃくちゃ重い。けど撮れる画は別格。レンズは絶対105mm F2.4がおすすめ!被写体が背景と切り離されてくっきりと浮き出ます。シャッターを切ったときの音がガチャンとでかいけど、ちゃんと撮ってる感を実感できます。ただシャッターの振動で写真がブレがちなので手持ち撮影はなるべくさけた方がいい。このPENTAX67のオールドレンズは、現在のデジカメとの組み合わせも最高なので、さすがにボディは手が出せないと言う方、レンズだけでも是非試してみて!
最初に紹介したCONTAX T3とほぼ同じでコンパクトで持ち運びに便利なフィルムカメラ。旅行に行く時はいくも持っていきます。見た目がちょっとプラスチック感満載なので少しチープに見えるけど、その分ガツガツとアクティブに場所を選ばずに使えます。すごい使いやすいので初めてフィルムカメラを始める方におすすめです。
1970年代にLeicaとMinoltaが技術提携して作ったカメラ。CLEはCompact Leica Electronicの略。レンジファインダー式でマウントはLeicaのMマウント。見た目も中身もほぼライカ。でもライカのカメラよりも全然安い!しかも絞り優先AEが使える。ライカに絞り優先AEがついたのはLeica M7からでMinolta CLEが出てから21年後。そう考えると、その時代にしてはかなり革新的なカメラ。Leicaのフィルムカメラよりも軽量でコンパクトなので持ち運びにも便利。フィルムの交換もライカみたいに底蓋を外す必要がなく、他のフィルムカメラと同じように背面を開いて入れるタイプなので楽!唯一の残念なポイントとしては、電池がなくなったら使えなくなるので、つねに替えの豆電池を持ち歩く必要があることくらいかな。それを除いては大満足なカメラ。しかも国内に修理店があるので、故障してもまだまだ使えること間違いなし。ライカほどの高額なカメラは買えないけど、ほぼライカを体感したい方に大変おすすめです。
Minolta CLEを持ってるのにLeicaも持ってるんかいって突っ込まれたそこのあなた。そうなんです(笑)おそらく自分の中で最後にして最高のフィルムカメラを手に入れてしまいました。機械式なので電池不要でシャッターが切れます。そこにロマンを感じるんです。電子制御されてないからこそ、電子あるあるの年月による故障が少ないのも嬉しいポイント。しかも、国内に修理対応しているお店が何店かあるところも長く使っていく上で非常に心強いところ。撮れる写真は35mmフィルムなのに解像度高め、なのにフィルムの味わいが最大限に引き出された素敵な写真が撮れます。愛機なだけにかなりバイアスかかってるかもですが、とにかく最高のカメラです。これだけは絶対手放しません!
お気に入りのフィルムについて
数多くあるフィルムの中で自分のお気に入りをいくつかご紹介します。
実際の作例をご紹介
それではパラパラと私の作例を何枚か掲載させていただきます。
フィルムカメラをはじめるようになってから撮った写真を頻繁にプリントするようになりました。
お気に入りの写真はフレームに入れてインテリアとして壁にかけて飾ったりもしています。基本的にただの自己満ですが作品を目に見える形でアウトプットすると、自分の写真に自信が持てるようにもなりますし、もっと写真を頑張ろうというモチベーションアップにもつながってとても良いサイクルが生まれます。
中古を買うならどこがおすすめか
僕としては、きちんとした商品点検がおこなわれているお店で買うことを一番におすすめします。
買う時にお店の方と色々話ながら買えるので、商品についての疑問点や不明点などもその場で解決できるし、何よりも実機を手にとってみながら購入できるのが良いですよね。ネットの写真だけで判断するとサイズ感がわかりづらく重さのイメージもつきづらいので、お店で直接手で触れてから購入した方が購入後のミスマッチも防げます。
ただ、ネット購入と違って故障品や不良品をつかまされることがほとんどない反面、商品の保証や点検などの安心代も価格に含まれるので、ネットで買うよりも比較的割高です。でも購入を失敗することが少ないのでやはり価格が少し高くてもお店で買うことを一番に考えましょう。
お店で買うことを一番におすすめしましたが、ネットで買うのが絶対ダメという訳ではありません。
お住まいの地域によってはカメラ屋さんが近くにない場合もありますし、少しでも価格を抑えたいという方にとってはメルカリやヤフオクなどでのネット購入もありです。ネットだとたまに掘り出し物などが出てきたりもするので、お店購入と同時並行でネットの販売状況もチェックしてみましょう。
ただ、ネットで購入する際は少なくとも以下の点は必ずチェックしましょう。
- 完動品か
- 商品の状態は良いか(傷、割れ、汚れ、カビなどはないか)
- 不足品はないか(パーツ不足がある場合は自己調達しないといけません)
- 商品写真は細かく掲載されているか
- カメラ製品を中心に販売しているか
- 質問への応答はきちんとしているか(たまにコメントしても返事がない出品者がいるので要注意です)
- 出品者は信用できるか(過去のレビューなどから判断しましょう)
まとめ
フィルムカメラを始めるまでは、カメラといえばデジタルと言う感じで非常に視野の狭い世界を生きていた訳ですが、フィルムカメラを始めてからはその奥深い世界にどっぷりと深くハマってしまいました(笑)今では「デジタルもフィルムもどちらも良い!カメラ最高!」と博愛精神に満ちたカメラ生活を送っています。
知らない世界を体感してみるというのはとても良い経験ですし、カメラの歴史を知る上でもフィルムカメラとの出会いはとても良いきっかけとなりました。
今回は、最近ハマっているフィルムカメラについて色々とモノがたってみました。