皆さんどうも、カメラ大好きユウスケです。
前回は僕の愛機「Leica M6」について色々とお話しましたが、今回は僕のもう一つの愛機である「Minolta CLE」について色々と語りたいと思います。
前回のライカおよびフィルムカメラに関する記事をまだお読みでない方は以下からお読みいただけます。
目次
見た目も中身もほぼライカなのにかなりお手頃!
見た目の中身もほぼライカってどういうこと?
その言葉の通りで、1970年代にLeicaとMinoltaが技術提携して作ったカメラ、「Minolta CLE」がまさにそんなカメラなんです。
ライカのカメラと聞くととにかく高額なカメラってイメージがありますよね?
でも、もし「見た目も中身もほぼライカ」なのに価格がお手頃なカメラがあるとしたらどうですか?そんな夢のようなカメラがあったらいいですよね(笑)
でもそんなカメラがまさに「Minolta CLE」なんです。
海外では、「The Poor Man’s Leica」と言われるほど、「本物のライカが買えない貧乏人向けのなんちゃってライカ」と揶揄されているカメラとしても有名です。
そこまで言う?!?ってほどひどい言われようですよね(笑)
でも、そんな通称とは相反するほど非常に優れた良いカメラなんです。
ほぼライカと言われるだけあって、レンジファインダー式でマウントもLeicaのMマウントを採用しています。まだライカは使ったことないけど、安価でライカを体感したいという方にも非常におすすめなカメラです。
絞り優先AEがついてるから撮影もラクチン!
こちらのMinolta CLEにはなんと絞り優先AEがついてるんです!
絞り優先AEってなに??
絞り値だけ決めちゃえばあとはカメラが自動でシャッタースピードを決めてくれる機能のことだよ。
この機能があるお陰で、色々と設定をいじらずにサクッと簡単に撮ることができるんです。
しかも、この絞り優先AEですが、ライカに絞り優先AEがついたのはLeica M7からで、Minolta CLEが出てからなんと21年後。そう考えると、当時にしてはかなり革新的なカメラですよね!
機能的なMinolta CLEですが、ライカのフィルムカメラと比べても軽量でコンパクトなので持ち運びにも大変便利です。
それとここも嬉しいなぁと思うポイントなんですが、フィルム交換もライカみたいに底蓋を外す必要がなく、背面をパカっと開いて入れるタイプなのでかなりラクです!
以下にて僕が良いなと思うMinolta CLEの嬉しいポイントをまとめておきます。
- ライカよりも安価なのにほぼライカなところ
- コンパクトで軽量
- レンジファインダー式でフォーカス合わせを楽しめる
- 所有しているMマウントレンズがそのまま使える
- 絞り優先AEがついてるから撮ることだけに集中できる
- シャッター音が静か
- 背面を開けるだけでフィルムの入れ替えができる
- 現在も修理可能
使い方も簡単!
Minolta CLEはフィルムの装填も巻き上げもとても簡単です。
参考までにYouTubeにわかりやすい説明動画があったのでシェアしますね。
あと、中古カメラでありがちなのが、説明書の欠如。
Minolta CLEに関してはネット上でマニュアルが公開されてるので、不明点をいつでもネットで確認できるのは嬉しいポイントですよね。参考までに日本語の公式マニュアルのリンクもシェアしておきますね。
唯一の残念なポイント
唯一の残念なポイントとしては、電池がなくなったら使えなくなるところですね。
なので、撮影に出かける際には常に替えの豆電池を持ち歩く必要があります。といっても、一日二日で電池が切れたりはしないので、そこまで心配する必要はないですね。
でも、この点を除いては大・大・大満足なフィルムカメラです。
しかもこのあとお話しますが、現在も国内に修理店があるので、故障してもまだまだ使えます。
現在も修理可能!
フィルムカメラを使ってる上での不安点の1つとして、故障した時の修理の可否があると思います。
こちらのMinolta CLEですが、今現在も修理は可能です。
こちらの香川県にあるミナミカメラサービスでは、現在も修理対応を行っています。これで安心してMinolta CLEを使えますね。
事前に問い合わせはした方がいいと思いますが、ネットでかなり安価なMinolta CLEのジャンク品を見つけたらここに修理の見積り依頼をしてみるといいかもしれませんね。場合によっては中古の完動品を購入するよりも安くつくかもしれません。
中古品でだいたいいくら位なの?
安価、お手頃とたびたび言ってるけど、実際のところ中古価格ってどれくらいなの?
ピンキリですが、僕はネットで5万円で購入しました。
この記事を執筆している時点で、Minolta CLEの中古相場はボディだけでだいたい約5〜8万円くらいです。
参考までに機能の似ているLeica M7の中古相場と比較しますが、M7の中古相場は約40〜50万円ほどです。ほぼ同じ機能をつんだカメラなのにブランドが変わるだけで約6〜8倍も違うのは驚きですね。
購入手段は、ネットや実店舗などいくつかあると思いますが、まずはお店に直接行って実機を見てみましょう。
ライカほどメジャーなカメラではないので、在庫がある店舗はあまりないかもしれませんが、実機を触ってみると印象やサイズ感などが直接確認できるので、購入後のミスマッチも防げます。
僕自身がネットで買った理由としては、返品可能であったことと傷や汚れが全くないかなり状態の良い美品だったので即決しました。
おすすめのレンズはこれだ
Minolta CLEはライカのMマウントを採用しているので、Mマウントレンズであれば古いものから新しいものまで幅広く使えます。
実は、Minolta CLEは発売当時にボディと一緒に専用のレンズを販売していて、Mロッコールという以下の3つのレンズがあるんですが、ネットで見つかるそのどれもがカビやクモリが発生しているので、あまりおすすめはできません。(もしかしたら構造的にクモリができやすいレンズなのかもしれませんね。)
ただ、カビもクモリもないCLE専用レンズを見つけた際には購入を強くおすすめします。その当時に出てたレンズということで、まさにライカに限りなく近い形で生産されたMマウントレンズだからです。
- Mロッコール 28mm F2.8
- Mロッコール 40mm F2
- Mロッコール 90mm F4
以下では上記以外の私のおすすめのMマウントレンズを何点かご紹介させていただきますね!
作例をご紹介!
作例と合わせておすすめの動画も貼っておきますね。
海外のフォトグラファーがMinolta CLEでストリート写真を撮っている動画なんですが、なかなか興味深い内容になってるので、是非チェックしてみてください。
まとめ
考えてみるとMinolta CLEが販売されたのが1970年代なので、今から約50年ほど前になります。
50年も昔のカメラを2021年になってもまだ現役で使えてると思うとそれだけで驚きですよね。
それと同時に、私の手元に来るまでの50年の間に、いろんな人の50年間分の思い出がつまったカメラだと思うと非常に感慨深いですね。
その想いを大事にこれからの50年以降の思い出を僕色に写していきたいと思います。
以上、今回は僕の愛用するフィルムカメラ、「Minolta CLE」についてモノがたってみました。